ISLAND MOON STORE
ひなせかぐや
ひなせかぐやについて
作品のコンセプトについて教えていただきたいです。
ひなせ 私は絵を描いているんですけれど、絵のほかにも漫画を描いていてるので、無意識に絵を描くときにも物語性を考えていると思います。
なるほど〜。作品の色彩からもストーリーが感じられますね!水彩画にも見えますが、イラストはデジタルで描いていますか?
ひなせ デジタルもアナログもやるんですが、ネット上にあげているものはほとんどデジタルで塗っています。
ほかにも便箋やシールなどのグッズも作られていますね。
ひなせ ひなせかぐやさんは他にも様々なイベントに参加されていますね。主に出展しているのは漫画でしょうか?
ひなせかぐやさんは他にも様々なイベントに参加されていますね。主に出展しているのは漫画でしょうか?
ひなせ そうなんです!ちょうど明日、オリジナルで漫画を描いている人が集まるイベントに参加させていただくんです。今回描いた漫画は50ページくらいの短編が3本入っているんです。なので12mmくらいの厚さですね。
うわ〜読んでみたいです!漫画にも恋愛漫画とかバトル漫画があると思うのですが、どういったジャンルの漫画を描かれますか?
ひなせ あまり優しくないものというか、少し薄暗いものが多いかもしれないです(笑)
ISLAND MOON STOREについて
作品のコンセプトやテーマついて教えていただけますか?
IMS "日常を飾る"というのが作品のテーマです。作品はアクセサリーや人形、キーホルダーといったものを制作していて、他には小さなプリントの作品を販売させていただいています。
海外の大学で版画の専攻を卒業されていますね!印刷技術を使って制作されていますか?
IMS そうですね。テキスタイルとかシルクスクリーンで作品を作っています。アパレル関係の仕事もしていたので、ほとんどがハンドメイドの物ですね。
日本と海外では印刷やデザインの違いがあるんでしょうか?
IMS 色の使い方は育ってきた環境や国民性で違うんだと思うんですよ。小さい頃からの教育のされ方が影響していると思います。私が外国にいたときは環境の違いをすごく感じました。日本は漫画やアニメーションの分野で海外の方からリスペクトされていますし、国によって違いがあるのは良いことだと感じています。
国の文化の違いでも変わってくるものなんですね。今まではどのような活動をされていましたか?
IMS 外国では本名を使ってアーティスト活動をしているんですけれど、そちらではコンセプチュアルなことをしていたんです。今年から日本で生活をしていまして、たまたま画箋堂さんに行く機会があったときにBORDER!を知りました。それをきっかけに、自分がやりたかった小さい小物やインテリア雑貨を作ろうと思ったんです。
そうなんですね!BORDER!が何かを始めるきっかけになると嬉しいです!
IMS 私は今までコンセプチュアルなことをやっていたんですけれど、今回のイベントは人との距離が近くてアットホームな印象があるので、まわりの方とパッチワークみたいに繋がれたらいいな思います。
動物がモチーフの作品が多いなと感じているのですが、動物に何か特別な思いがあるのでしょうか?
IMS 動物を描いてらっしゃる方とか動物をテーマに制作されている方ってすごく多いと思うんですよ。私が動物をモチーフにしているのは、動物が好きというのもありますが、神話に動物が出てくるように、私たちにメッセージを伝える役割を持っているからだと思います。
ひなせかぐや × ISLAND MOON STORE
IMS 漫画を描いてらっしゃるということは漫画家を目指されていたのでしょうか?
ひなせ 自分の絵や漫画などが仕事になるとは一切思っていなかったんです。今の時代はインターネットで自分の絵をたくさん発表できるので、それだけで十分だと思っていたんですけれど、発信していたら声をかけていただく機会があって、お仕事でも描けるようになったんです。時代が違ったらお仕事で絵を描いていなかったんじゃないかと思います(笑)
IMS もともと日本画とか、絵画を学ばれたりしていましたか?
ひなせ いえ!絵は独学でやっているので基礎はできていないかもしれないです...。
IMS そんなことないです!作品を拝見してとてもすごいなと思いました。
ひなせかぐやさんは独学で絵を描かれているとのことですが、絵はいつから描きはじめましたか?
ひなせ 小学生の時から描いていますね。デジタルで描きはじめたのは中学生からです。私の両親が絵を描いているので、小さい頃から描くものが揃っていたんです。結構親の影響が強いかもしれないです。
小さい頃から絵を描くことが生活の一部だったんですね。
ひなせ そうなんです!よく家族のお下がりや共有で画材やソフトを使わせてもらったので、とても感謝しています。
IMS すごくラッキーですね〜
お二人ともBORDER!のようなアートイベントに参加するのは初めてでしょうか?
ひなせ そうですね、漫画とかイラストのイベントは参加したことがあるんですけれど、アートイベントというのはあんまりなかったです。
IMS 外国の方ではオンラインで作品を販売したり、声をかけていただいてギャラリーなどで作品を展示する機会があったんですけれど、日本で作品を出すというのがほとんど無くて今回が初めてなんです。
なるほど〜。ISLAND MOON STOREさんはテキスタイルを学ばれたとお聞きしていますが、洋服を作られているんですか?
IMS 今は洋服を作っているのではなくて、人形に着せるようなものを作っているんです。生地は手作りで作っていて、機織りとかで作った生地を使ったり、ニットを使って作っています。コンセプチュアルなテキスタイルデザインをすることも嫌いではないんですけれど、あまり何も考えずに作ったりすることもありますね。
シルクスクリーンと漫画の冊子というと、どちらも印刷技術が使われるという共通点がありますね。自分の考えたものが画面上やイメージで留まるのではなくて、印刷されて手で持つことができるとさらに嬉しくなります。
ひなせ わかります...!
IMS 漫画を描くときって発想が湧いてくるのでしょうか?どうやって進めているのか気になります。
ひなせ こういうことを描こう!と思ってそのまま進めることもありますし、一つのセリフからどんどん話を広げて描いていくこともあります。
頭の中で物語のイメージがどんどん広がっていくんですね。
IMS 私は漫画とかを描かない人だから、漫画を描く人たちって頭の構造がすごいなと思っているんです。漫画を描く人ってストーリーも考えながら絵も描いて、一人の人物の色々な姿を描いていくじゃないですか。物語もぶれずに展開していくってすごいことだなと思いますね。枚数を重ねていくのも忍耐力がいりますし。
ひなせ 忍耐力は必要ですね。ぶれていないかは自信がありませんが(笑)
物語をどう終わらせようとかはすぐ決められるものなのでしょうか?
ひなせ 冒頭から考えることも、オチから考えることもあります。短い話の読み切りを書くときは最初と最後を決めて描いていきますね。
なるほど〜。物語を膨らませてしっかり着地できるのがすごいです!私だったら終わりのない物語を描いてしまいそう...。
IMS お仕事でも漫画を描かれていたりしますか?
ひなせ そうですね。端くれというか、大層なものではないのですが。漫画アプリで連載させていただいたり、雑誌に読み切りを乗せていただいたりしています。
お二人は今後やりたいことなどありますか?
ひなせ ずっと人物ばかりを描いていたので、これからは動物とか植物とかも描いていきたいと思っています。そういうものがかけるとグッズとかも作れると思うので、表現の幅を広げていきたいです。
IMS 私は、前は大きい作品を作っていたんですけれど、今は小物とかインテリア雑貨を作っているので、また機会があれば大きな作品を作りたいなと思っています。幅広く制作していきたいですね。
お二人の新しい試みや作品がとても楽しみです!では、そろそろお時間なので終了させていただきます。貴重なお話を聞くことができてとても楽しかったです。お二人ともありがとうございました!
一同 ありがとうございました!
ISLAND MOON STORE
ISLAND MOON STOREは、生活雑貨を一点一点ハンドメイドしております。日常に暖かい心を持っていただくために。
https://www.instagram.com/island_moon_store/- 聞き手
- 小寺 ことみ(BORDER!2021 イベントディレクター)
- 編集
- 大城 咲和(SHAKE ART!ライター)